6/26/2012

Lucky Hands / Thomas Brinkmann

ジャーマン・ミニマルの大御所であるThomas Brinkmannの13枚目のアルバム。もともと実験的なテクノ作品を多く発表していたが、最近ではオーストラリアの前衛ギタリストOren Ambarchiとコラボするなど、活動の幅は広がる一方のよう。本作Lucky Handsではそんな彼の実験性とファンクを再構築した音楽性が高い次元で結実している。「太いキックを鳴らしとけばノレるだろ」と言わんばかりの雑な一次元リズムの曲は勿論無く、上物・ビート・余韻までも含めた全ての音が一体となり一つの多次元リズムを構成していると感じられる希少なテクノ作品。多くの音の繊細なバランスの上に成り立っているので、気に入るかは再生環境次第かもしれない。

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