11/03/2010

東ファウンテン鉄道 / the ARRWOS

坂井竜二(Vo) 率いる名古屋出身のロックバンド、the ARROWSのインディーズ1st アルバムにして、初の日本全国展開作品。現在は廃盤。某邦楽ロック専門雑誌を読んで育ったという彼らは、様々な文脈の音楽の要素を巧みに組み合わせ、それでいていやらしくなく、自然と彼らの音楽にまとめてみせる。この1 枚を聴けば、メジャーデビュー後のチャラチャラしたパブリックイメージ(確実に売り出し方を間違えていると思う)とは異なり、実はかなりストイックな実力派バンドであることがよくわかるはず。特に、疾走感溢れるビートにノイジーなギターが乗り、浮いた歌詞でさらりと仕上げたM3「ロックンロールダンシングガール」や、緩急の激しい至高のオルタナロックM4「風待ち」は名曲。隠れに隠れた、来る再評価を待つ邦楽ロックの名盤。 

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