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7/05/2014

Kill Them With Kindness / Headlights

アメリカ合衆国はイリノイ州で活動する4人組、Headlights。そんな彼らのデビューアルバムである本作は、あのAmerican Footballを輩出したポリヴァイナル・レコードからのリリース。 50、60年代のポップスを下敷きに、生楽器とプログラミング・シンセが程よく混ざり合ったキラキラとしたサウンドは、休日や週末の夜のお供にちょうどいい。ユルく長~く付き合っていける、良質なポップス。(2006 Polyvivyl)

Field of Reeds / These New Puritans

このバンドはThe Horrorsを超える「進化するバンド」ではないだろうか。前作「Hidden」が英音楽メディアNMEのAlbum Of The Year for 2010に選ばれてから、およそ3年の月日が流れた。デビュー作の「Beat Pyramid」は平均三分未満のトラックで構築された、若い、モダンパンク的作品、前述した二作目の「Hidden」はビートを重視したダンサブルかつ、前作を超えた原始的宗教の香りの漂う作品。三作目となる今作は、メロディアスで洗練された、あらゆる感情に満ちた人間的作品といえるだろう。彼らはこの作品で音楽を通して、限りなく透明なまなざしで彼ら自身の心奥を描いたのだ。それは美しく、心奪われるもの。このアルバムで踊ることはできない。しかし体を動かさずとも、彼らは私たちを連れて行ってくれる。愛、希望、絶望、喜び、悲しみの世界に。(2013 Infectious Music )

12/17/2012

METZ / METZ


 カナダ出身の3ピースロックバンドMETZ(メッツ)が名門レーベルSUB
POPから放ったデビューアルバム。ノイジーなギターと分厚いドラミングが初期のSUB
POPやNOWAVE系のオルタナティブ志向のバンドたちを連想させるが、彼らの新しさはハイファイな録音環境に裏付けられた異様なドラムのリバーヴと怒気溢れるボーカルの咆哮の凶暴性にあると思う。skrillexなどのダンスミュージックに流れた音楽ファンを再びロックの狂騒の中へ呼び戻すのは彼らではないだろうか。タイトル通り頭痛を呼び起こすような(?)ドラミングが光る#1 Headache、奇妙なPVが良い味を出している#7 Wet Blanketがオススメ。(2012 SUB POP)

6/26/2012

Chiaroscuro / Einar Stray

1990年生まれ(筆者と同い年!)のノルウェー人ピアニスト/シンガー・ソングライターEinar Stray(アイナル・ストレイ)を中心としたバンド。紹介文には「スフィアン・スティーヴンス + シガー・ロス」なんて書いてあって、正直「どうせ猿まねポストロックなんだろうな」、と思って聴いたのを覚えている。しかし、じっくり彼の音楽を聴いて、その考えを改めることになる。確かに、先の文章に上がったバンドの影響を受けてはいるけれど、アイナルの音楽は、彼の出自が「myspace」であったことが象徴しているように、インターネットで世界中の様々な音楽を吸収した上で理知的に流麗な世界観を構築している一方で、近所の楽器ができる仲間で何となく音を出していたらいつの間にかできあがってしまったかのような手触り感も残されているように感じる。インターネットの理性と、トラディショナルで土着的な繋がりの持つ温かみの共存。同い年で、こんなに綺麗で温かみがあり、神経質でない軽やかな作品を生み出せる才能とネットワークにただただ驚くばか り。#2.Yr heart isn't a heart、#6.Arrowsが名曲。

日本の笑顔+水に流して / ヒカシュー

シングル『日本の笑顔』とアルバム『水に流して』を1つにまとめた再発盤(1984年当時も1つにまとめる予定だったが、諸事情によりできなかったとか)。『日本の笑顔』の4曲はテクノポップっぽさが残っており、特に表題曲はファンの間でも人気がある(らしいです)。『水に流して』では、ヒカシュー版 サーフミュージック(?)あり、ニューウェーブの影響を受けたと思われる曲ありと、『うわさの人類』でみせたロックよりな路線かと思いきや、後半につれジャンルわけできないヒカシュー独自の音を鳴らしてます。メンバーが変わったこともあり、ちょうどヒカシューの過渡期といえるかも。なんだかアルバムとしてのまとまりはないというような書き方をしてしまいましたが、曲は本当にかっこいいです。ヒカシュー=テクノポップという人に是非聞いてほしいアルバム。

3/24/2012

くまちゃん / モダンチョキチョキズ

邦楽史上最大規模の器用貧乏コミックバンド(?)モダチョキの4枚目にして最後のオリジナルアルバム。面白いんだか面白くないんだかよくわからないままに繰り出される数々のネタ、ジャンルレスで妙にハイクオリティな楽曲と、次々に入れ替わるメンバー等、油断してかかると消化不良間違いなしの詰め込み過ぎな一枚。これはもちろん、褒め言葉。アルバムの最後に予告されている次回作のリリースを待ってます!1994年リリース。

3/27/2010

Made in Fuckoka / Anderson

Andersonの2作目。前作同様PANICSMILEとロレッタセコハンが中 心となっているが、その他のメンバーが若干異なっている。また、前作が全トラック1分前後だったのに比べ、今作は最初のトラックが15分超えしている等、 長めにカットアップされているものが多い。1998年12月に録音されたものらしく、前作のライナーノーツには1998年5月とあるので、僅か7ヶ月で2 作目ということだが、好き勝手即興演奏なのでそんなに驚くべきことではない。こちらもサンレインレコードでネット販売されている。

29Anderson / Anderson

今から遡ること12年、1998年にPANICSMILEが盟友ロレッタセコハンと当時の福 岡アングラ人脈を使って呼び寄せた数人(中にはNUMBER GIRLのCDジャケットのデザイナーなんかも)も加えてスタジオで好き勝手やった音源。8 時間にも及んだらしい録音からカットアップされた1分前後のトラックが29トラック入っている。ちなみにこのCD、同年開催のイベントでの赤字補填が目的 だったらしい。果たして当時何枚売れたのか・・・?現在はPANICSMILE吉田氏が店長を務めていたサンレインレコードでネット販売されている。

enClorox / 54-71


世界唯一のスカ・コア(スカスカなハードコア)バンドを自称する4ピースバンド、54-71のメジャーデビューアルバム。極端に音数の少ないスカスカな演奏に、全編英語のラップを放つ、超個性的でストイックな音楽性を持つ彼らだが、メジャー第一作目だからなのか、このアルバムではそんな彼らのポップな一面が垣間見える。解りやすいメロディーがいつもの彼らの曲よりも多いのは確かだが、別に音が厚くなったわけでも、キラキラした音があるわけでもないので、「何を以って音楽をポップと感じるのか」と考えさせられる。いずれにせよ、M-7「what color」は名曲。こんなにスカスカなのに、こんなに温かく優しいなんてズルい。