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3/24/2012

JUNK LAND / 玉置浩二

もしあなたがこのページに目を留めるぐらいには音楽が好きで、玉置浩二を単にオンナとイチャイチャしているだけのチャラいオヤジだと思ってILLのならば考えを改めるべきだ。彼は実際のところ、超・実力派のシンガーソングライターなのである。本作『JUNK LAND』は彼の脂が最も乗っていた90年代後半のアルバムで、特に1曲目の「太陽さん」は信じられないくらいの名曲。こんな曲作れたらそりゃ青田典子とイチャイチャできるよな…(結局そこかい)。アルバムカヴァーも産業廃棄物にあふれた不毛の地に1つ生える植物を、真っ裸の玉置浩二が掴んでいるという衝撃的なモノ。そんな大胆なことするからまた皆から誤解を受けるのに……。これの前作『CAFE JAPAN』もクオリティの高い名盤なのでチェックするべき。

HOSONO HOUSE / 細野晴臣

ある音楽を聴いているとき、その音楽とその瞬間の気温や湿度や景色など、要するに季節感のようなものが「合致した」ような感覚になることがある。そしてそうなった音楽はしばらくの間自分の中で無敵状態になる。ずっと前から持っているこのアルバムに今月はとても頻繁に手を伸ばした。この感覚の要素のいくらかは詞の内容(ここでは冬越えなど)で説明できるだろう。でもそれだけでは説明できないもっと直感的で曖昧な心の作用のようなものがきっとあるような気がする、というかあるとおもしろい…って全く曲とかアルバムの説明をしてないわけだけど、この紙を手にとったあなたならもちろんこのアルバム聴いてるよね!ってことで許して…

Ames Room / Silje Nes

ノルウェー出身のいまいち読み方に自身の持てないシンガーソングライターSilje Nesの2007年にFat Catからリリースされた、1人で全ての楽器を扱った自宅録音アルバム。彼女のデビュー作である。その端正なルックスからか歌姫的なポジションで扱われるがその才能は確かである。Nadjaみたいなアートワークとは裏腹にとても繊細なウィスパーボイスとアコースティックに様々な音が加えられ、それぞれが魅力的で落ち着きのある雰囲気を作り出している。ジャンルこそエレクトロニカという分類をされるもののリコーダーやおもちゃのような音、よくわからない効果音が録音されており遊び心たっぷりな気もするが絶妙にマッチ。ファナ・モリーナとよく比較されることが多いが、より自然でやさしい音響はまさにノルウェイの森である。曲が複雑なわけではないがとても深みがあり洗練されている印象を持つ。2010年には二枚目となる「Opticks」がリリースされ、ジャケットは相変わらずハードコアな匂いを漂わすもののこちらもオススメ。

3/27/2010

The Reminder / FEIST

iPod nanoのCMに「1234」が使われてチョイ売れした、カナダ出身女性シンガーファイストの3枚目。とにかく声が反則的に素晴らしいです。ギター弾き語り+ハスキーボイスは同郷カナダのジョニミッチェルを彷彿とさせますが、ロックしてたりthe bird and the beeやpsappっぽいちょいエレクトロ寄りになってみたりと結構深い。前作に比べると比較的静かな印象。しかしオシャレさと泥臭さの絶妙バランスが心地よいです。別プロジェクトとしてカナダの超大所帯バンドBroken Social Sceneにも参加していて、こっちではガチでロックでカッコイイ彼女も見られます。