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11/03/2010

Seek Magic / Memory Tapes

出た当時はただの「清涼なディスコ」だったのが、いつのまにか「2009 年のベストGlo-fi !」に格上げされた、ニュージャージーの Dayve Hawk (a.k.a. Memory Tapes) の1st アルバム。生音系の質感はもろBoards of Canada を感じさせるが、そこに遠慮しないディスコ・ビートや、歌えるボーカル、弾けてるシンセを違和感なく融合させてしまうのは、彼の卓越したセンスを感じる。サウンドプロダクションも秀逸で、ナチュラルで奥行き感も感じさせる音質は特筆に値する。さまざまな面でFlying Lotus のLos Angeles と好対照をなす1 枚だと思う。

11/29/2009

Quique / Seefeel (1993)

「My Bloody Valentine meets Aphex Twin」とも称されたUK出身の4人組バンド。本作は1993年にtoo pureより発売された1stで、ミニマルに繰り返されるフレーズと極端なダブ/エフェクト処理によるくぐもった音像が魅力的。今ではポストロック/エレクトロニカの走りとも評されています。この頃はまだロックバンド的な爽やかさが辛うじて残っているものの、この後WARPに移籍し2nd、3rdとリリースを重ねるにつれ作風がどんどん先鋭化していき、出自不明かつサイケデリックな謎の音響が繰り広げられていくことに。WARP移籍後がエイフェックスのアンビエントワークスのvol.2ならこの頃はvol.1に近く、気楽に聴ける感じもありつつ、tr.4など後の展開が垣間見える瞬間もちらほらとあります。本作は2008年にtoo pureより奇跡の再発を果たし、最近ではベースにDJ Scotch Egg、ドラムにE-da(ex.BOREDOMS、AOA)という英国在住の日本人2名(なんとも驚きの顔ぶれ!)を加え、ライブ活動も再開している模様。

君に届くかな、私。 / 南波志帆 (2009)


かつてCymbals、yes, mama ok?などを擁したインディーポップレーベルの雄LD&Kが、元Cymbals矢野博康を引き続きプロデューサーに据えて送り出す、16歳シンガーの2ndミニ。個人的には矢野作のバキバキシンセポップM-1、キリンジ堀込高樹作のM-2の流れからして昇天。よしのPら気鋭のトラックメイカーを囲ってリリースされた1stのリミックス盤企画にも顕著だが、「初音ミク世代」への訴求力高めなサウンドプロダクション。⑧

Roomic Cube / 嶺川貴子 (1996)

かつては渋谷系(笑)の女王として活躍し、現在はコーネリアスの嫁として有名な嶺川貴子の96年の作。タイトル通り、部屋の中で聴くのにぴったりな内向的な全体の印象だが、声の独特の浮遊感とバンドの重厚感(Buffalo Daughterが参加している)が相反することなく同居し、清清しいサウンドを作っている。実はハル・ハートリーの映画に使われていたりと、海外からの評価も高い。単なる癒しとはまた一味違った、優しく心地
よいエレクトロニカポップ。