3/24/2012
Ames Room / Silje Nes
ノルウェー出身のいまいち読み方に自身の持てないシンガーソングライターSilje Nesの2007年にFat Catからリリースされた、1人で全ての楽器を扱った自宅録音アルバム。彼女のデビュー作である。その端正なルックスからか歌姫的なポジションで扱われるがその才能は確かである。Nadjaみたいなアートワークとは裏腹にとても繊細なウィスパーボイスとアコースティックに様々な音が加えられ、それぞれが魅力的で落ち着きのある雰囲気を作り出している。ジャンルこそエレクトロニカという分類をされるもののリコーダーやおもちゃのような音、よくわからない効果音が録音されており遊び心たっぷりな気もするが絶妙にマッチ。ファナ・モリーナとよく比較されることが多いが、より自然でやさしい音響はまさにノルウェイの森である。曲が複雑なわけではないがとても深みがあり洗練されている印象を持つ。2010年には二枚目となる「Opticks」がリリースされ、ジャケットは相変わらずハードコアな匂いを漂わすもののこちらもオススメ。
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