6/26/2012
STAn / STAn
「結局STAnとstonesだけが全てに絶妙な距離保ってる/色んな奴が色々言っても 言っとくけどさ 一個もあってない」(#1.After
all)最高の歌詞だと思った。メジャーとの契約が切れ、インディーズでうだつの上がらない活動を強いられてきたスリーピースロックバンドの最高の復活宣言だった。聴けばそれとわかる独特なギターリフ(弾きながら歌えるのが信じられない)と骨太なリズム隊の絡みに粘っこいボーカルが乗るサウンドはそのまま
に、以前からのシニカルな自己肯定の果ての激情の表現がより洗練されていると感じた。どんなバンドも、ひとたびデビューすれば「○○系」とか「○○フォロワー」といったように括られ好き勝手に評価される時代において、STAnはその全てを突き放し、本気で「いいよ そんなんどうでも」(#2.Rough
diamond
future)と究極的な自己肯定を歌う事ができる唯一のバンドだったと思う。このアルバムと配信シングルのリリースを最後に彼らは突如解散してしまうが、一度ダメになったバンドがもう一度這い上がろうとする一瞬のきらめきが惜しみなく詰め込まれている。無名なせいで旧作もきちんと評価されていないのが
残念。再評価を待つ。
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