名古屋で活動するインディーズの3ピースバンド、トゥラリカの3曲入りシングル。音の粒を空間の隅々までに塗りつぶして「あちら側の世界」を目指すのがサイケデリック・ミュージックだとすれば、トゥラリカは最小限の音で「あちら側」を見せてくれるかなり危ないサイケデリックなバンドだと思う。ミニマルで冷徹な演奏にどこにも像を結ばないウィスパーボイスは、ファズギターなど使わずに僕らの身体を痺れさせる。しかも、バンド名の由来となった#1のタイトルは「いたずら」である。「いたずら」で「あちら側」に連れて行かれるなんて、たまったものじゃない。(2010 iscollagecollective)
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